4月19日(金)のニュース

蕨郵便局立てこもり事件 87歳男を殺人未遂罪で起訴

 去年10月、蕨市の郵便局で男が拳銃を発砲し立てこもった事件で、さいたま地検は19日、87歳の男を殺人未遂などの罪で起訴しました。

 起訴されたのは、住居不定・無職の鈴木常雄被告(87)です。

 起訴状などによりますと、鈴木被告は去年10月31日、戸田市の自宅アパートに放火したあと、戸田中央総合病院で医師や患者がいた診察室に向けて拳銃を発砲したほか、蕨郵便局で職員2人を人質に立てこもり、警察官に向けて発砲したなどとして監禁致傷や殺人未遂などの罪に問われています。

 さいたま地検は鈴木被告の刑事責任能力を調べるため、ことし1月からおよそ3か月間、鑑定留置を行った結果、刑事責任を問えると判断し起訴しました。

 一方、建造物侵入や郵便局にガソリンおよそ6リットルをポリタンクに入れて持ち込んだことに対する消防法違反の容疑などは、19日付けで不起訴処分としました。

 さいたま地検は、不起訴の理由を明らかにしていません。

県立学校共学化巡り 賛否問うアンケート一時停止

 県教育委員会は県内在住・在学の中高生などを対象に、共学化の賛否を問うアンケートをウェブ上で行っていましたが、19日午前、募集を一時停止しました。

 無記名で回答ができることに「仕組みがずさん」といった苦情が寄せられたためで、県教育委員会は回答者の名前を記入できるようにしたうえで、午後6時から再開しました。

 県教育委員会は、県の男女共同参画苦情処理委員の勧告を受け、県立高校の男子校と女子校合わせて12校の保護者などに意見を聞いたうえで、8月末までに報告書をまとめることにしています。

 アンケートはその一環として、おとといから県内在住・在学の中学生、高校生とその保護者を対象にウェブ上で行われていました。

 県教育委員会は無記名で答えられる形式でアンケートを実施していましたが、「仕組みがずさん」「正当性がなく無効なのではないか」といった苦情が寄せられ、19日午前11時に募集を停止しました。

 日吉亨教育長は19日の定例会見で「混乱を招いて申し訳なく感じている」と述べました。

 県教育委員会は生徒の名前を記入する欄を設けた仕様に変更し、午後6時からアンケートを再開しました。

 また、19日までにおよそ8000件の回答が寄せられていて、その内容も報告書をまとめるうえでの参考にすることにしています。

県警 職員の侮辱発言認める

 クルド人の排除を訴えるデモに抗議する人たちに「ザコども」などと侮辱する発言をしたなどとして、差別に反対する市民団体が県警に提出した公開質問状に対し、県警は職員が発言していた事実を認めました。

 県民の有志9人で作る市民団体「埼玉から差別をなくす会」は4月3日、県警に公開質問状を提出しました。

 「埼玉から差別をなくす会」は、去年2月に蕨市で行われたクルド人排除を訴えるデモで、県警の職員がデモに抗議する人たちを「ザコども」と侮辱する発言をしたことについて「職員個人の見解」か「県警の総意」か質していました。

 これに対し県警は、職員が侮辱した発言をしていたことを認めたうえで「職員個人の不適切な発言であり遺憾。今後このようなことがないよう警察職員に対する指導・教養を進める」と回答しました。

県立学校共学化巡り 賛否問うアンケート一時停止

 県立高校の男子校と女子校の共学化をめぐるニュースです。

 勧告を受けて、県教育委員会は県内在住・在学の中高生などを対象に、共学化の賛否を問うアンケートをウェブ上で行っていましたが19日午前、募集を一時停止したと発表しました。

 無記名で回答できることに「仕組みがずさん」などといった苦情が寄せられたためと説明しています。

 県教育委員会は、県の男女共同参画苦情処理委員の勧告を受け、県立高校の男子校と女子校合わせて12校の保護者などに意見を聞いた上で、8月末までに報告書をまとめることにしています。

 アンケートはその一環として、17日から県内在住・在学の中学生、高校生とその保護者を対象に、ウェブ上で行われていました。

 一方、アンケートは無記名で答えられる形式で、県教育委員会に対し、「仕組みがずさん」、「正当性がなく無効なのではないか」といった苦情が寄せられ、19日午前11時に回答の募集を停止したということです。

 (日吉亨教育長)
 「中学生の気持ちに配慮し無記名で投稿できるように設計していた」旨「混乱を招いて申し訳なく感じている」

 県教育委員会は、アンケートに回答者の名前を記入する欄を設けた仕様に変更し、19日中に募集を再開する方針です。

 また、19日までにおよそ8000件の回答が寄せられていて、その内容も報告書をまとめる上での参考にするということです。

熊谷市の国道でひき逃げ 市内小学校の教頭を逮捕

 18日夜、熊谷市の国道交差点で、歩行者をはねて逃走したとして、市内の小学校に勤める教頭の男がひき逃げなどの疑いで逮捕されました。

 ひき逃げと過失運転致傷の疑いで逮捕されたのは、熊谷市立籠原小学校の教頭、石塚一浩容疑者(49)です。

 石塚容疑者は、18日午後9時半すぎ、熊谷市宮本町の国道で乗用車を運転中、交差点を横断していた56歳の女性をはね、そのまま逃走した疑いが持たれています。

 女性は頭を強く打ったほか、ろっ骨や顔面を骨折するなどして、全治1か月以上の重傷を負いました。

 警察の調べに対して、石塚容疑者は、「自分の立場や今後のことを考えて逃げてしまった」と容疑を認めているということです。

 現場は見通しのよい信号機付きの国道交差点で、警察は事故の詳しい状況などを調べています。

 熊谷市の教育委員会は、「被害に遭われた方には何としても回復してほしいと願っています。

 今後の不祥事根絶に向けて全教職員に改めて指導していきます」とコメントしています。

所沢市の国道で事故 女性が死亡

 19日未明、所沢市の国道交差点で、50歳の女性が大型トラックにひかれ、死亡しました。

 19日午前2時半ごろ、所沢市金山町の信号機付きの交差点で、市内に住む北沢和美さん(50)が大型トラックにひかれ、その後、搬送先の病院で死亡が確認されました。

 警察はトラックを運転していた、東京都足立区の会社員、横井順二容疑者(55)を、過失運転致死の疑いで逮捕しました。

 横井容疑者は「音がして車を止めて、後ろを見ると女性がうずくまっていた」と容疑を認めています。

「テスラ」が埼玉県内初出店

 アメリカのEV=電気自動車メーカー大手のテスラが19日、県内初となる直営店をさいたま新都心にオープンしました。

 テスラの直営店は、さいたま市大宮区の大型ショッピングモール「コクーンシティ」の中にオープンしました。

 国内では10店舗目で県内、初出店となります。敷地面積は、およそ504平方メートルで、ショッピングセンター内に設けられた店舗としては国内最大となります。

 店内では現在、4つの車種が展示・販売されていて、試乗体験もできます。

 4月25日まで展示されているのは、近未来的な外観のピックアップ型EV「サイバートラック」。曲線が少ないデザインで、ステンレスを使用した強靱な車体が特徴です。

 2019年11月に発表され、去年11月に北米で納車が始まりました。「サイバートラック」を含む4つの車種は、いずれも車内のタッチパネルを操作して運転します。

 19日は、ショッピングセンターの利用客などがスタッフから説明を受けながら、パネルを操作していました。