蕨郵便局立てこもり事件 87歳男を殺人未遂罪で起訴
去年10月、蕨市の郵便局で男が拳銃を発砲し立てこもった事件で、さいたま地検は19日、87歳の男を殺人未遂などの罪で起訴しました。
起訴されたのは、住居不定・無職の鈴木常雄被告(87)です。
起訴状などによりますと、鈴木被告は去年10月31日、戸田市の自宅アパートに放火したあと、戸田中央総合病院で医師や患者がいた診察室に向けて拳銃を発砲したほか、蕨郵便局で職員2人を人質に立てこもり、警察官に向けて発砲したなどとして監禁致傷や殺人未遂などの罪に問われています。
さいたま地検は鈴木被告の刑事責任能力を調べるため、ことし1月からおよそ3か月間、鑑定留置を行った結果、刑事責任を問えると判断し起訴しました。
一方、建造物侵入や郵便局にガソリンおよそ6リットルをポリタンクに入れて持ち込んだことに対する消防法違反の容疑などは、19日付けで不起訴処分としました。
さいたま地検は、不起訴の理由を明らかにしていません。