12月18日(木)のニュース

鶴ヶ島老人ホーム殺人事件 22歳男の鑑定留置開始

 ことし10月、鶴ヶ島市の老人ホームで、入所者の女性2人を殺害したとして殺人などの疑いで逮捕された元職員の22歳の男について、さいたま地検は、18日からおよそ3か月の予定で、刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置を開始しました。

 事件は、ことし10月15日、鶴ヶ島市若葉の「若葉ナーシングホーム」に入所していた、ともに89歳の女性2人が首を絞められるなどして死亡したものです。

 警察は、2人を殺害した殺人などの疑いで施設の元職員、木村斗哉容疑者(22)を逮捕しています。

 警察によりますと、木村容疑者は、施設で勤務していた際に面識のあった2人を狙ったとみられています。

 当時、警察の調べに対して木村容疑者は、「事実については言いたくありません」と容疑を否認している一方で、「死刑になりたかった」などと話していました。

 さいたま地検は、18日からおよそ3か月の予定で、木村容疑者の鑑定留置を行い、結果を受けて刑事責任能力の有無を判断します。

県教育委員会 男性教諭2人を懲戒免職

 県教育委員会は、めいていした状態の20代の女性に性的暴行を加え現金約60万円を盗んだとして、35歳の男性教諭ら2人を18日付けで懲戒免職としました。

 懲戒免職となったのは、八潮市立八幡中学校の武井英憲教諭(35)です。

 県教育局によりますと、武井教諭は2021年6月、吉川市内の自宅アパート1階の通路で、めいていした状態の20代の女性に性的暴行を加えたうえ、女性が持っていた現金約60万円を盗みました。

 武井教諭はことし11月に準強制性交と窃盗の疑いで逮捕され、その後起訴されています。

 県教育局の聞き取りに対して武井教諭は、「規範意識の低さと倫理観の欠如が原因だった」と話しているということです。

 また、生徒が授業で栽培し、販売した野菜の売上金約3万円を横領するなどして、県立東松山特別支援学校の奥山将司教諭(28)も懲戒免職となっています。

上里町でひき逃げ事件 女性が車にはねられ死亡

 18日朝早く、上里町の県道で59歳の女性が車にはねられ、搬送先の病院で死亡しました。車は現場を走り去っていて、警察はひき逃げ事件として捜査しています。

 18日午前5時半ごろ上里町七本木の県道で、近くに住む男性から「車道の方から大きな音がした」と110番通報がありました。

 警察が駆けつけると、近くに住む無職の相川笑子さん(59)が路上で倒れていたということです。

 相川さんは頭などを強く打ち、意識不明の重体で病院に搬送されましたが、およそ40分後に死亡が確認されました。

 警察によりますと、現場は片側1車線のゆるやかなカーブで車が路上にいた相川さんをはね、そのまま走り去ったということです。

 警察はひき逃げ事件として逃げた車の行方を追っています。

県議会 750億円余の補正予算案 追加提出

 大野知事は、県内でも出没情報が増えるクマへの対策や物価高騰の影響を受ける生活者や事業者を支援するため、750億円余りの一般会計補正予算案を18日開かれた12月定例県議会に追加提出しました。

 補正予算案の総額は、750億9602万円で、国が進める総合経済対策に対応しています。

 人の生活圏にクマが出没することを防ぐため、近隣に住宅がある河川や県営林の樹木を伐採するなどの費用におよそ1億5784万円を計上し ています。

 また、物価高騰の影響を受ける生活者と事業者を支援しようと、LPガス料金や学校給食費の補助、中小企業への光熱費支援、それに保育士らへの処遇改善などあわせておよそ352億4000万円を充てます。

 補正予算案は19日の県議会最終日に採決が行われる予定です。

1市4町1村 新ごみ処理場 整備促進で基本合意

 東松山市や小川町などの1市4町1村は共同で新たなごみ処理場の整備を促すための基本合意書を18日締結しました。

 新しいごみ処理場は、現在稼働している東松山市にあるクリーンセンターの老朽化を受けて建設されます。

 合意書には、ごみ処理場が建設予定の東松山市のほか、小川町、嵐山町、滑川町、ときがわ町、東秩父村が対象となることが盛り込まれています。

 さらに、今後、協議を進めるための事務局を設置し、計画のスケジュールや各市町村の負担費用など、建設に向けて話し合いを進めるとしています。

 ごみ処理場は、2035年度以降の建設を目指していて、総整備費はおよそ323億円を見込んでいます。

 東松山市の森田光一市長は「市民や町民、村民にとって適切なごみ処理は行政サービスにおいて最重要。今後は、事業がしっかりと進捗するように頑張っていきたい」と話しました。

3競技で全国大会出場 昌平高校で壮行会

 年末年始に開催される全国大会に、男子サッカーなど3つの競技で出場する昌平高校の壮行会が校内で行われ、選手たちが健闘を誓いました。

 全国大会に出場するのは昌平高校の男女のサッカー部とラグビー部です。

 壮行会でははじめに加藤慎也校長が、「まず、相手と戦う前に自分との戦い」「しっかりと体調を整えて、万全の態勢で初戦に臨んでほしい」と選手たちにエールを送りました。

 このあと、JA埼玉みずほから激励品として、それぞれのチームに120キロずつあわせて360キロのコメが贈呈されました。

 全国高校サッカー選手権大会に2年ぶり7回目の出場となる男子サッカー部は今月31日、高知代表の高知高校と初戦を戦います。

 女子サッカー部は、全日本高校女子サッカー選手権大会に2年連続2回目の出場で、初戦は今月29日、京都代表の京都精華学園と対戦します。

 ラグビー部は2年連続6回目の花園出場で、初戦は今月27日、三重代表の四日市工業と対戦します。

あさか冬のあかりテラス

 色鮮やかな光で訪れた人を楽しませるイルミネーション。県内各地の幻想的な光景をシリーズでお伝えしています。

 2回目は、朝霞市役所付近のイルミネーション「あさか冬のあかりテラス」です。

 朝霞市役所から続くおよそ700メートルの道路沿いでは、歩きたくなるようなまちにしようと5年前からイルミネーションが行われています。

 ことしは、「夢の世界へ」をテーマに動物や雪だるま、ハート型のオブジェなどが輝いています。

 獅子座の大きなオブジェの周りには、惑星をイメージした飾りが展示されていて、子どもたちが触って色が変わるのを喜んでいました。

 また、たんぽぽがモチーフの市のキャラクター、「ぽぽたん」と隣りには家が作られていて、中に入って楽しむこともできます。

 「あさか冬のあかりテラス」のイルミネーションは、来月25日まで、午後4時半から午後9時まで行われています。

埼玉県の景気動向指数 11月は横ばい

 先月の県内の景気動向指数は44.0で、前の月と変わらず横ばいとなったことが帝国データバンク大宮支店の調査で分かりました。

 調査は先月、県内企業934社を対象にインターネットで行われ、回答率は43.4パーセントでした。

 それによりますと、先月の県内の景気動向指数は44.0で、前の月と変わらず横ばいとなりました。

 規模別では「大企業」が0.3ポイント増の46.4、「中小企業」は0.1ポイント減の43.6、「小規模企業」は0.2ポイント増の43.4となりました。

 先行きの見通しについては、「3か月後」「6か月後」それに「1年後」の全ての指標で前の月を上回りました。

 帝国データバンク大宮支店は「仕入れ価格の上昇をはじめとした物価高への深刻な受け止めや、中国との関係悪化を懸念する声も多く、先々への警戒心が高まっている」としています。

 一方で、先行きへの期待感の声は大きいとして、「不透明感が漂うなかでも好機を待ち望む企業は少なくない」と指摘しています。