7月8日(火)のニュース

夏の高校野球埼玉大会 あすの開幕前にリハーサル

 9日開幕する夏の高校野球埼玉大会を前に、8日午後、開会式のリハーサルが県営大宮公園野球場で行われました。

 ことしの大会には、153校・139チームが出場します。

 リハーサルでは、大会プラカードを持つ狭山清陵高校野球部マネージャーの宮澤明愛さんらが、行進するコースを入念に確認していました。

 また、開会式の入場行進で、学校名などをアナウンスする所沢北の清水柚杏さんと坂戸の神谷紗輝さん、そして、司会進行を担当する所沢西の藤野渚紗さんと所沢の横尾愛子さんは、声の大きさやアクセントに気を付けながら、本番に向けて何度も練習していました。

 また、選手宣誓をする坂戸西の金子陽樹主将は、大会の関係者から、本番での動きや姿勢の指導を受けながら、9日の選手宣誓に向けて声出しをしていました。

 夏の高校野球埼玉大会は、9日、県営大宮公園野球場で午前11時から開会式が、そして午後1時半から開幕戦が行われます。

 テレ玉は9日、午前10時45分から開会式の模様を生中継します。

ALS患者訴訟控訴審 一審の賠償命令棄却

 吉川市に住んでいたALS=筋萎縮性側索硬化症の患者の男性の訪問介護サービスをめぐる裁判の控訴審で、東京高等裁判所は8日、市におよそ133万円の賠償を命じた一審のさいたま地裁の判決を棄却しました。

 ALS患者の49歳の男性は、2019年に吉川市の重度訪問介護制度を利用して1日24時間の介護を申請しましたが、市は妻による介護が可能などとして、1日およそ13時間の給付を決定しました。

 男性は市の決定を不当とし、決定の取り消しと損害賠償、それに自宅を訪れた職員から暴言を吐かれたとして、慰謝料を求める裁判を起こしました。

 一審のさいたま地裁は、妻の負担などの検討を怠っていたとして、市に対し1日あたりおよそ19時間のサービスの給付と男性が負担した介護費用などおよそ133万円、暴言に対する慰謝料5万円の賠償を命じました。

 8日開かれた控訴審で、東京高裁の三角比呂裁判長は、サービスの給付時間は一審判決を支持しましたが、国家賠償法に基づく違法があったとまではいえないとして、市におよそ133万円の賠償を命ずる判決を棄却しました。

 一方、職員の暴言に対する慰謝料は、一審判決の5万円を変更し30万円を支払うよう命じました。

 吉川市はテレ玉の取材に対し「判決の内容が分かっていないためコメントできないが、高等裁判所の判決を真摯に受け止め判決の趣旨や内容を十分に精査したうえで、今後の対応を検討していきたい」としています。

夏の交通事故防止運動出発式

 今月15日から夏の交通事故防止運動が始まるのを前に、さいたま市の県警機動センターで8日、出発式が行われました。

 出発式には、交通機動隊や各警察署の白バイ隊員など、およそ60人が参加しました。

 県警の内藤淳一交通部長は、「交通事故を1件でも防ぎ、県民の期待と信頼に応えられるよう、皆さんの活躍に期待する」と訓示しました。

 県警によりますと、7日までの交通事故の死者数は58人で、去年の同じ時期と比べると10人増加しています。

 このうち、およそ半数にあたる31人が高齢者です。

 このため今回の防止運動は、自転車乗車時のヘルメット着用促進や子どもと高齢者の事故防止、それに飲酒運転根絶などを重点に置き展開されます。

 夏の交通事故防止運動は、今月15日から24日までの10日間にわたって行われます。

上半期の県内企業倒産 11年ぶり200件超

 ことし上半期の県内企業の倒産件数は、11年ぶりに200件を超えたことが、帝国データバンク大宮支店の調査で分かりました。

 ことし上半期に負債総額1000万円以上を抱えて倒産した県内企業は、前の年の同じ時期に比べ22件多く221件にのぼりました。

 200件を超えたのは、2014年以来11年ぶりです。

 倒産件数は3期連続で増えていて、増加基調になっています。

 一方、負債総額は219億2000万円で、前の年の同じ時期を82億8300万円下回りました。

 業種別では、建設業が57件で最も多く、次いでサービス業が52件などとなっています。

 帝国データバンク大宮支店は「物価高や人手不足は落ち着く気配が一向にみえず、トランプ関税などが新たなリスク要因となり、企業を取り巻く環境は依然として厳しい」と指摘しています。

 そのうえで「政府などが様々な対策を講じていることから、短期間での倒産件数の急増は想定しづらく、緩やかな増加傾向が続くと見込まれる」としています。

自生ヤマユリ見頃

 連日厳しい暑さが続く中、狭山市の稲荷山公園では、自生のヤマユリが見頃を迎えています。

 白い花びらに甘い香りが特徴のヤマユリは、その美しさから「里山の宝石」とも呼ばれています。

 稲荷山公園では、およそ2ヘクタールの斜面一帯におよそ1000株のヤマユリが自生していて、毎年7月から8月にかけて20センチほどの大輪の花を咲かせます。

 地元の有志によるボランティア「稲荷山・山ゆりの会」が手入れをしながら、年々、花の数を増やしていて、中には一株に30輪以上の花をつける「帯化ヤマユリ」という珍しい品種もみられます。

 毎年、自生のヤマユリを楽しみに県内外から2000人ほどが訪れていて、ことしは、今月15日ごろまで楽しめるということです。