闇バイト強盗致傷事件 実行役の男に懲役7年の判決
去年9月、「闇バイト」で集まった男らがさいたま市西区の住宅に押し入り、高齢の親子を縛り現金などを奪った事件で、強盗致傷などの罪に問われた実行役の27歳の男に対し、さいたま地裁は30日、懲役7年の判決を言い渡しました。
判決によりますと、岩元一騎被告(27)は去年9月、ほかの人物と共謀し、さいたま市西区の住宅に押し入り、80代の母親と60代の娘を縛って暴行し、現金10万円余りを奪ったとして強盗致傷などの罪に問われました。
30日の判決で、さいたま地裁の室橋雅仁裁判長は「被害者に、殺されるのではないかという恐怖心を与え、被害者の精神的苦痛は大きい」と指摘しました。
そのうえで、被害者の手を縛るなど暴行を加えたことや物色をしたことは、「指示役の指示に従ったとはいえ、重要な役割を果たしていて刑事責任は重い」として、懲役10年の求刑に対し懲役7年の判決を言い渡しました。