5月30日(金)のニュース

闇バイト強盗致傷事件 実行役の男に懲役7年の判決

 去年9月、「闇バイト」で集まった男らがさいたま市西区の住宅に押し入り、高齢の親子を縛り現金などを奪った事件で、強盗致傷などの罪に問われた実行役の27歳の男に対し、さいたま地裁は30日、懲役7年の判決を言い渡しました。

 判決によりますと、岩元一騎被告(27)は去年9月、ほかの人物と共謀し、さいたま市西区の住宅に押し入り、80代の母親と60代の娘を縛って暴行し、現金10万円余りを奪ったとして強盗致傷などの罪に問われました。

 30日の判決で、さいたま地裁の室橋雅仁裁判長は「被害者に、殺されるのではないかという恐怖心を与え、被害者の精神的苦痛は大きい」と指摘しました。

 そのうえで、被害者の手を縛るなど暴行を加えたことや物色をしたことは、「指示役の指示に従ったとはいえ、重要な役割を果たしていて刑事責任は重い」として、懲役10年の求刑に対し懲役7年の判決を言い渡しました。

障害者アート展

 さいたま市浦和区の県立近代美術館で、障害者アート展が開かれています。

 障害者アート展は、障害のある人の生き方や感じ方にふれてもらおうと、おととしから始まりました。

 会場には、県内に住む聴覚や発声に障害のある人や、自閉症の人など12人の作品あわせて56点が展示されています。

 色合いが鮮やかで立体感のある尾ケ井保秋さんの「ひまわり~母へ~」や、淡い色合いで優しいタッチの宮田愛さんの「ヒヤシンスの夢」など、会場では作家によって異なるテイストの作品が楽しめます。

 県の担当者によりますと、作家の紹介を見ながら作品を味わうのもおすすめということです。

 障害者アート展は、6月19日まで県立近代美術館で開かれています。

県立皆野高校 最後の体育祭

 今年度で閉校し来年度から秩父高校と統合する皆野高校で最後の体育祭が開かれました。

 最後の体育祭には、在校生25人のほかに、およそ20年前から地域交流の一環として参加している地元の小学生、それに皆野高校の卒業生など合わせておよそ60人が参加しました。

 前半は、在校生と小学生による競技が行われました。

 在校生がサポートしながら小学生がフリスビーを遠くまで投げる種目や玉入れ、それに小学生と女子生徒ら対男子生徒の綱引きなどの競技を、在校生と小学生が協力しながら楽しみました。

 後半は、在校生と卒業生が中心となり、台風の目などの一般的な競技のほかに、商業高校の特徴を生かしたワープロ入力リレーも行われました。

 ワープロ入力リレーは、パソコンでお題の文字を入力して内容が合っていれば、たすきを次の人に渡せる競技で、接戦の末、在校生が卒業生に勝利しました。

 最後は白熱のクラス対抗リレーが行われ、在校生は最後の体育祭を思う存分楽しんでいました。

職場での熱中症対策義務化 事業者に対策求める

 6月1日から職場での熱中症対策が義務化されるのを前に、埼玉労働局は事業者を対象とした説明会を開き、対策の徹底を求めました。

 説明会には、県トラック協会や県建設業協会など11の団体が参加しました。

 6月1日から、改正労働安全衛生規則が施行され、事業者には罰則を伴う職場の熱中症対策が義務付けられます。

 対象となるのは「暑さ指数」が28以上か気温が31度以上の環境で連続して1時間以上、または1日4時間以上の作業が見込まれる場合です。

 説明会では、埼玉労働局の担当者が熱中症のおそれがある人を見つけたときの連絡体制の構築や、体を冷やして医療機関に搬送するなど重症化を防ぐ手順を定める必要性を話しました。

 そして、埼玉労働局の片淵仁文局長から各団体に対して対策の徹底を求める要請書を手渡しました。

 埼玉労働局によりますと、去年1年間に県内の職場で熱中症により4日以上休んだ人は61人で前の年より11人増えているということです。

4月の県内有効求人倍率 2か月ぶり低下

 ことし4月の県内の有効求人倍率は1.06倍で、2か月ぶりに低下しました。

 埼玉労働局によりますと、ことし4月の有効求職者数は8万5654人で、前の月からほぼ横ばいとなりました。

 一方、有効求人数は9万1144人で、前の月より1.8パーセント減りました。

 この結果、仕事を求める人1人に対して何人の求人があるかを示す有効求人倍率は1.06倍で前の月を0.02ポイント下回り、2か月ぶりに低下しました。

 現在の雇用情勢について埼玉労働局は「求職者が引き続き高水準にあるが求人が求職を上回って推移しており緩やかな持ち直しの動きが感じられる」としたうえで、「一部求人の動きに足踏みがみられ物価上昇などが雇用に与える影響に注意する必要がある」と指摘しています。

「道の駅おがわまち」リニューアルオープン

 小川町にある「道の駅」が食と工芸が融合した体験型パークとして30日、リニューアルオープンしました。

 「道の駅おがわまち」は豊かな自然に囲まれ育まれてきた小川町の伝統工芸と県内の食文化を伝える拠点として「手漉き和紙と有機の里」をコンセプトにリニューアルされました。

 芋けんぴや深谷ねぎを使った「ねぎパン」など埼玉県を代表する農産物を使用したグルメを販売していて焼きたてのパンを多くの人が買い求めていました。

 また、道の駅にある埼玉伝統工芸会館もリニューアルされ、特産の小川和紙で作られたメッセージカードやポチ袋などが販売されています。

 「細川紙」の技術は、ユネスコ無形文化遺産に登録されていて、埼玉県伝統工芸士による紙すきの実演を見学することもできます。

 ほかにも県内や近隣でとれた新鮮な野菜の直売もあり、多くの人でにぎわっていました。